蘭子が教えるインクプリンターの目詰まり解消法【CANON/brother/EPSON】
プリンターは1年間の印刷量を1万字から2万字と想定して作られています。そのため、過度に使用することは本体そのものの寿命を縮めることに繋がります。
プリンター内部には、印刷する時やヘッドクリーニングの時、電源を入れる時に出る余分なインクを吸収する廃インク吸収タンクという部品があり、このタンクに内蔵されているパッドの吸収量が限界に達すると交換しない限り動かなくなります。
交換は決して簡単な作業ではなく、販売店経由か修理センターに直接問い合わせるのが一般的であり、その交換費用も安くはないため、できる限りプリンターの頻繁な使用は控えるのがおすすめです。
また特に家庭用プリンターは業務用と違い、代替え機や出張サービスの対象外となっている場合も多いので、毎日頻繁に使用するのであれば2台持つことも良いとされます。
ヘッドクリーニングを行うとこのタンクはすぐに満杯になってしまうため、ヘッドクリーニングの回数を減らす必要があるのですが、その方法としてはまず目詰まりや色のかすれを起こしやすい互換インクよりも純正インクを使用することをお勧めします。
また、プリンター自体に自動ヘッドクリーニング機能の付いたものもありますが、この機能はオフにしておくのがおすすめです。
ヘッドクリーニングは廃インク吸収パッドを酷使するだけでなく、プリンター本体の寿命を縮める原因の一つともなるのです。
さらに印刷の際に生じる余分なインク量を減らす方法としては、フチなし印刷を使用しないという方法もあります。フチなし印刷は通常よりインク消費が多く、余分なインクも多く出てしまうのです。
さらにインクの節約という観点から言えば、電源のオンオフは頻繁にしてはいけません。プリンターではオンオフの時にヘッドの乾燥を防ぐため、少量のインクを噴出します。
さらにオフの状態が続くとヘッド部分が乾燥し、印刷時に多くのインクを消費します。少なくとも一週間に一度は電源をオンにしておくのが良いとされます。
また電源に関連したポイントとしては、プラグをつないだ時にヘッドクリーニングが行われるため、プリンターのプラグをコンセントから抜かないでください。
その他にプリンターの機種によっては「節約モード」の選択が可能となっているものもあります。
機種によって表現は様々ですが、「印刷品質」などの項目から「エコノミー」など選択できます。印刷の質が落ちますので、印刷物の種類に配慮する必要がありますが、インクの使用量は確実に節約できます。
ウィンドウズ8以降では、プリンターからインクの使用量の調整が可能となっており、その機能を活用するという方法もあります。7以前の場合、専用ソフトを購入し、それを使用することで使用料を調整できます。
また最も基本的なこととしてはカラーではなくモノクロ印刷を選択するという方法もあります。実際にはモノクロ印刷でも少なからずカラーインクは消費してしまうのですが、それでも少なからず節約になるのは確かでしょう。
プリンター本体の取り扱い方によっても寿命は大きく変化します。
例えばプリンターの上に重たいものを置くと、ガラスの原稿台などの破損の原因になることがあります。
また印刷時にシワや折り目がある紙を使用すると、ヘッドを傷つけたり、紙送りの機構の故障の原因となったりします。
またプリンターの設置場所に関してはホコリや粉塵が多い場所、温度や湿度の変化が激しい場所などに設置をすると、内部機構にゴミが入り込んだり結露が起こったりすることで本体の機構が劣化し寿命が縮んでしまうことがあるのでこちらにも注意が必要です。