蘭子が教えるインクプリンターの目詰まり解消法【CANON/brother/EPSON】
さまざまなメーカーが発売しているプリンターの目詰まり解消ツール「洗浄カートリッジ」。
ショップごとの取扱いや価格を調べてみました。購入時の参考にどうぞ。
色が出ない、線が入るなど、目詰まりが原因のプリンターのトラブルは、洗浄カートリッジを使うことで、簡単に解決できることがあります。
さまざまなショップから販売されている洗浄カートリッジですが、その取扱い数や価格にはかなり差があるのが現状です。また、自分が使っているプリンターの機種に合った洗浄カートリッジが見つからなくて困っている方もいるかもしれませんね。
そんな方のために、ここでは、インクプリンターの目詰まりをしっかり解消してくれる洗浄カートリッジの価格調査結果を、一挙公開します!価格相場は次の通りでした。
同じ機種のものでも、ショップによって2,000円近くの差があったり、送料についても、無料のところもあれば500円程度かかるところもあったりといろいろでした。単価が高いものでは無いので、その差はかなり大きいと言えますね。
洗浄カートリッジに限りませんが、価格が高ければ高品質というわけではありません。値段が高いと、定期的に使うのをためらってしまいがち。目詰まりを解消するため使うのに、コストが気になってあまり使えないのでは元も子もありませんよね。
なるべく安くて良い洗浄カートリッジを扱っているショップを見つけておけば、今後リピートするにも便利です。ぜひこのカテゴリで紹介している情報を、ショップ選びの参考にしてください。
プリンターのヘッドの洗浄手段としては、洗浄カートリッジだけでなく、「ヘッド洗浄液を使う」という方法もあります。ヘッド洗浄液は、「洗浄カートリッジ対応がなされていないような、古いプリンターにも対応できる」という強みがあります。
こちらのページでは、キャノン・ブラザー・エプソンの各メーカーに対応している洗浄液およびその価格相場等をご紹介しています。
洗浄カートリッジは「インクカートリッジと同じようにセットして使う」というもので、使い方も分かりやすく簡単ですが、洗浄液はかなり使い方が違います。
洗浄液は、インクカートリッジを外し、附属の注射器で洗浄液を吸い上げます。インクカートリッジのインクの乾燥を防ぐために、インクカートリッジの穴部分はセロハンテープ等でふさいでおきましょう。
そして、注射器の先端に附属のチューブを接続してプリントヘッドのノズル(先端部分)に差し込み、そこから注射器のピストンをゆっくり引いたり押したりして、「インクを吸い上げ、洗浄液を注入する」という作業を繰り返す、という使い方をします。
イメージとしては「洗浄液でプリントヘッド内をゆすぐ」という感じになりますね。
その後数時間、プリンターを開いた状態で時間を置いてからインクカートリッジをセットし、ヘッドクリーニングをすればOKです。
洗浄液は、「古いプリンターに対応できる」というだけでなく、「ヘッドクリーニング1回あたりのコストは洗浄カートリッジよりも安くつきやすい」というコスト面のメリットもあります。
ノズルチェックパターンの印刷で軽くかすれているような状態であれば、数時間の洗浄液の利用で解消できますが、ある程度は戻るものの完全に改善されないケースもあります。
ひどいかすれを改善させるのであれば半日ほどつけておく必要があり、それでも詰まっているインクを完全に溶かすのは難しいです。
インクを溶かす液で少しずつまたチェックの印刷でほとんどでなくなっているような状態の場合には効果がありません。困ったときの対象方法ではなく、あくまで日々のメンテナンスで使用する程度のものと考えるのがよいでしょう。
洗浄カートリッジの場合、ノズルチェックでかすれている症状であれば2時間の洗浄でほぼ改善され、同じ時間であれば洗浄液よりもインクの詰まりを治す効果は高いです。
洗浄カートリッジはプリンターのクリーニング機能も合わせて使用するので、インクの詰まりを溶かす力がただ浸けているだけの洗浄液よりも強いのです。なんども発生するようなプリンターのトラブルに対応したいと考えた場合には洗浄カートリッジがよいでしょう。
洗浄液と洗浄カートリッジではその効果も異なります。例えば衣類の洗い物をするときに、洗剤と一緒に水に浸けているだけよりも洗濯機で洗うのが当然汚れはおおきく落ちますが、洗浄液と洗浄カートリッジもそれと同様のイメージです。
ただし、たとえコスト面ですぐれていても、あなたのプリンターが「洗浄カートリッジおよび洗浄液のどちらも使える機種」であれば、洗浄カートリッジを使うことをおすすめします。
なぜなら、洗浄液には、大きな使用上のリスクがつきまとうからです。
洗浄液使用において、もっともよくあるパターンのミスが、「ヘッドをよく洗浄しようと意識しすぎて、注射器のピストンを勢いよく動かしてしまい、チューブが外れて洗浄液および、それと混じったインクが飛び散ってしまう」というものです。
このリスクに備えて、ビニールやラップを敷いておくという手もありますが、それでも完全にカバーできる保証はなく、もし基盤等に飛び散った場合、最悪の場合はプリンターが故障してしまう可能性もあります。
コスト面での多少のメリットのために、こうした大きなリスクを抱えることは得策とは言えません。もちろん、プリンター故障が生じた場合は、コスト面のメリットなど吹き飛んでしまいます。
特に、ブラザーのプリンターのヘッドは、洗浄液がこぼれてしまいやすい形状になっており、さらに洗浄液の選択肢もほとんど無いため、洗浄カートリッジの使用を強くおすすめします。