蘭子が教えるインクプリンターの目詰まり解消法【CANON/brother/EPSON】

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プリンターを詰まらせるインクとは?

家庭用プリンターとビジネス用プリンターでは、一般に使われるインクの種類が異なること、家庭用プリンターで顔料インクを使うメリットとその方法を紹介します。

家庭用プリンターとビジネス用プリンターはインクの種類が違う?

プリンターメーカーでは、一般的に、家庭用プリンターとビジネス用プリンターに分けてラインナップしており、それぞれ、家庭用プリンターは染料インクビジネス用プリンターは顔料インクを使うことを前提としています。このため、純正インクもそれに合せて製造されています。

同様に、ほとんどの互換インクメーカーは、家庭用プリンターには染料インク、ビジネス用プリンターには顔料インクを販売していますが、一部のショップ(こまもの本舗など)では、家庭用プリンターで使える顔料インクも販売しています。

顔料インクが目詰まりしやすいわけではない

顔料インクは染料インクに比べると粒子が大きいため、プリンターの目詰まりが起きやすいというデメリットが、以前はありました。そのため顔料インクを避けていた方もいるかもしれませんね。

ですが、最近は顔料インクの研究が進み、染料インクと比べて目詰まりしやすいわけではないそうです。

純正の染料インクで印刷した紙の画像 互換の顔料インクで印刷した紙の画像
純正の染料インクで印刷した場合 互換の顔料インクで印刷した場合

上記の写真は、「純正の染料インクで印刷した紙」と「互換の顔料インクで印刷した紙」です。

霧吹きで水をかけると、染料インクのものはにじみ、顔料インクのものはくっきりしたまま。顔料インクの方が水濡れに強いことが分かりますね。

顔料インクは、シャープな画質を表現できるので、細かい文字をくっきりと印刷したい方にはぴったりです。今まで染料インクを使った印刷に納得がいかなかった方も、顔料インクならきっと満足できるでしょう。

また、顔料インクは色褪せしにくく耐水性も高いので、長期保存したい書類、水に濡れることが予想されるとき、年賀状などの宛名を印刷する時など、顔料インクを選ぶメリットはたくさんあります。

各メーカーの顔料・染料インク対応状況

プリンターはメーカーごとで対応しているインクに違いがあります。エプソンインク、CANONインク、ブラザーインクを例にどんなインクに対応しているのか見ていきましょう。

エプソンインク

全色染料系

  • IC21シリーズ
  • IC32シリーズ
  • IC35シリーズ
  • など

顔料黒インク+染料カラーインク

なし

全色顔料系インク

  • IC33シリーズ
  • IC46シリーズ
  • IC53シリーズ
  • など

CANONインク

全色染料系

  • BCI-6シリーズ
  • BCI-7シリーズ
  • など

顔料黒インク+染料カラーインク

  • BCI-3eシリーズ
  • BCI-7e+9BKシリーズ
  • BC-311+310シリーズ
  • など

全色顔料系インク

PGI-2&1BKシリーズ

ブラザーインク

全色染料系

なし

顔料黒インク+染料カラーインク

  • LC09シリーズ
  • LC10シリーズ
  • LC11シリーズ
  • など

全色顔料系インク

なし

最上位顔料インクって知ってる?写真プリントにも使える種類

通常の顔料インクは文書向けで、色幅が必要になる写真印刷にはあまり向かないと言われてきました。最近、こうした顔料インクの弱点をカバーする最上位顔料インクというものがあるのを知っていますか?

最上位顔料インクというのは、無色でコーティング材のような働きをするインクを吹き付けて印刷するインクのことです。

表面が均一になるため、染料インクに負けないような美しい印刷ができます。色の再現力が高く劣化しにくいのが特徴です。

顔料インクのメリットに気づいたら...洗浄液も両用タイプを選んでおく

顔料インクにはメリットが多いので、家庭用プリンターでも顔料インクを使い始めている方も多いようです。

洗浄液も顔料インク用と染料インク用が分かれているものが多いですが、中には、両用タイプも販売されています。両用タイプの洗浄液を選んでおけば、今後、顔料インクに切り替えた時でも、新たに買いなおす必要がないのでおすすめです。

もちろん、「自分が染料インクと顔料インクのどちらを使っているのか、実はわからない...。」という方にも、両用タイプの洗浄液がおすすめです。

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