蘭子が教えるインクプリンターの目詰まり解消法【CANON/brother/EPSON】
プリンターのインクが切れてしまった場合、新しいインクカートリッジに交換しなければなりません。
しかし、交換した後にプリンターが新しいインクを認識しないというトラブルは、発生することがよくあることなのです。
ここでは、インク交換時の認識エラーについて、その原因と対処法についてまとめました。
プリンターに使用するインクは、その機器に対して互換性のあるインクでなければ利用できません。
メーカーが推奨している純正インクであれば、問題なく使用できます。しかし、互換インク・リサイクルインク・詰め替えインクに交換した場合、プリンターがインクを認識しなくなる場合があるのです。
また、純正のインクでも、型式の古いインクや使用しているプリンターよりも新しい型式のインクの場合、エラーが起きる可能性もあります。
使用する際には、必ずプリンターに記載されている推奨インクの型式を確認しておきましょう。
現在市販されているプリンターのインクカートリッジは、ICチップが取り付けられています。
このICチップは、そもそもインク残量の検知と空刷りを防ぐために取り付けられました・最近では、プリンターに専用のインクを認識させるためにも使用されています。
ICチップが接触不良を起こすと、プリンター側が使用できるインクかどうかを認識できなくなってしまいます。その結果、接触不良により、エラーが起きてしまうのです。
インクカートリッジのICチップに問題があると、接触不良と同様プリンターがICチップを認識できずエラーが発生してしまいます。
インクカートリッジを製造している工場は品質に気をつけているため、滅多にこうしたトラブルは発生しません。
しかし、もしも同じ型式のインクを複数購入し、一つだけ認識エラーが発生したのなら、このICチップの初期不良が疑われます。
プリンターのカートリッジの電極部分に、ゴミや汚れが付着していた場合、それが原因でインクカートリッジを認識できなくなることがあります。
電極部分の清掃は、個人で簡単に行うことができます。ただし、汚れがひどすぎる場合や電極部分にサビが発生している場合は、修理や買い換えを検討する必要があるでしょう。
インクの型式がプリンターに合っているものかどうかを確認しましょう。
プリンターの説明書を読むか、インターネットで所有しているプリンターの情報を検索することでどの型式のインクに対応しているかがわかります。
CANON・brother・EPSONは3社とも、HP上でプリンター機種ごとに対応したインクの型式情報を載せているため、メーカーのHPを参考にすればすぐに調べられるでしょう。
互換インク、リサイクルインク、詰め替えインクといった純正インク以外を使っている場合は、純正インクの交換を行う方法が最適です。
また、そのインクを製造・販売している会社に問い合わせる方法も効果的です。対応のしっかりしている会社であれば、インクの交換や返金にも応じてくれます。
互換インクなどの非純正インクが多くの人に利用される理由は、価格が非常に安いからです。
しかし、非純正インクは認識エラーを始め、さまざまなトラブルの原因になるため、価格を取るか品質を取るか悩む人も多いでしょう。
そんな人におすすめできるのが、最近話題となっている「エコタンク搭載プリンター」です。
このエコタンク搭載プリンターとは、従来のプリンターが使っていたインクカートリッジを使わず、大容量のタンクにインクを充填して印刷できるタイプのプリンターです。
新しくプリンターを買い換えることになるため、初期費用がかかります。しかし、カートリッジ式のプリンターに比べてランニングコストが10分の1に抑えられる機種もあります。そのため、よく印刷をする場合は、節約できます。
ICチップの接触不良でインクを認識しない場合、インクのカートリッジを差し直す必要があります。
ただ、インクを差し直すだけではICチップの情報がプリンターに認識されないため、以下のような手順で差し直しをしましょう。
インクカートリッジに取り付けられているICチップに問題があり、プリンターに認識されない場合があります。
そういった場合は販売元に問い合わせるか、新しい別のインクカートリッジを購入することで対処できます。
インクカートリッジをセットするキャリッジに汚れがあると、インクを認識しない場合があります。
汚れを綺麗に拭き取るには、不織布(キッチンペーパー・紙おしぼりでも可)でキャリッジの電気接触部を水拭きする方法が効果的です。
ティッシュや綿のふきんを使用すると、毛羽によって接触不良が起きる可能性があるため、避けた方がよいでしょう。
また、水拭きしたまま放置するとサビが発生してしまうので、必ず乾いた不織布などで乾拭きしましょう。
キャリッジの汚れを拭き取った後は、念のためカートリッジの洗浄もしておきましょう。キャリッジの汚れが電極部に付着していることがあるからです。
キャリッジの清掃と同じように、不織布などを使って水拭き・乾拭きを行いましょう。指が入らないような場所は、綿棒に不織布などを被せて使用すると清掃しやすくなります。
他にも、電気接触部の接触不良を改善する「接点復活剤」も利用することで、認識エラーを改善できる場合があります。
センサーの読み込み箇所に気泡があると、認識エラーが生じることがあります。
カートリッジのインクの出口を下向きにして、しばらく放置し、気泡が抜けるまで待ちましょう。
どうしても気泡が抜けない場合は、カートリッジ用の吸引器などを使うと効果的です。
インク残量検知機能を無効にする必要があります。手順は以下の通りです。
以下の方法以外にも、インク残量検知機能を無効にする機器の「リセッター」を使用する方法もあります。
各プリンター会社に適応したリセッターを使用しましょう。
インクが認識されない場合も、上記のような方法を試すことで、修理に出さずに改善できる場合があります。
しかし、紹介した方法をいくら試しても認識されなかった場合、インクかプリンター自体に問題があると考えられます。
インクを販売した会社に問い合わせるか、プリンターの修理・買い換えを検討しましょう。